オオクソブン(うちら仲間うちではこう呼んでいた)=カブトムシ Trycpoxylus dichotomusは、自然状態で樹液に多数群がるのを捕虫網で捕らえようとすると、
大方の個体が盛大に糞尿を撒き散らして飛び去っていく。すなはち、これは下痢を起こしているのではなく常態である。リンゴやゼリーを与えるとむしゃぶり
つくように喰するのは本来の水分が足らないからである。

勘違いしてはいけない。飼育下でゼリーを与えることのメリットと言えば、そこかしこに糞尿を撒き散らさないので、飼育容器あるいは室内を汚さないことであろう。
確か、オオクソブンは犬のように片足を上げて糞尿発射していたはづである。