>>360

(気をつけてね。では、中国杯でぶつかったと
きは)

頭は大丈夫だった。とにかくあの時スリーター
ンしてたので、左足でフォアのスリーターンで
した。左足でバックに差し掛かる時に、ちょう
どハンヤン選手のまっすぐきた膝が僕の内側に
入った。そのまま左足で滑ったので抜けて、だ
からどうしようもなくて。このまま抜けたから
、(右足は)ついてないし、「あ、どうしよう
」って。頭も痛かったし、ああヤバイと思って
(お腹から)いった。
一番最初はお腹に入って、お腹が痛くて痛くて
仕方なかった。スケーターはみんな誰しもが経
験することだけど、スケーティングで前にこけ
ることある。前にいっちゃう。ちっちゃい頃に
絶対ある。しかもトップスピードで。ガンって
いって、みぞおちが痛くて息ができない状態。
アレの20倍増しくらいの痛さだった。
(だから動けなかった?)
最初は意識があって立とうとしていた。でも、
みぞおちが痛すぎて、筋肉も収縮しちゃって背
中を起こせなくて、ずっと屈んだ状態で。この
状態もしんどかったので、とりあえず横になっ
て。
レフェリー笛ならしてくれないなあって思いな
がら、みんな練習してるなあ、でも痛いなあと
か思ってたのを覚えている。中国のドクターチ
ームが来て、担架を持ってきてくれた。大丈夫
?歩ける?って言われて。「いいよ、そんなん
いらんし、普通に歩けるし」ってやってた(笑
頭じゃなくてよかった。(頭部は)出血はあっ
たけどそれほどでもなかったので。顎下の出血
がひどかった。