「…なに、これ?」

瞬間、ぼやけていた意識がハッキリと覚醒し、昨夜の行為をありありと思い出してしまった。

そうだ。どういうわけか俺たちは両思いで。
それで付き合うことになって。そのままなし崩しにそういう行為をしたのだ。
俺の太ももを滴るこれは、昨夜注がれためめの精液だ。

フラッシュバックする昨夜のあれやこれやのあまりの衝撃に立っていられなくなり、そのまましゃがみこんでしまいそうになる。
すぐにめめが両腕を抱えるようにして後ろからベッドに引き戻してくれたので、どうにかしりもちをつかずに済んだ。

「…あっぶね。どしたの康二、具合わるい?」

めめの顔を見れず首を横に振ってから、濡れた太ももを指差した。