光人社NF文庫の「僕は八路軍の少年兵だった」が面白い。
人民解放軍が、モンゴル軍の様な身軽さを持っていた軍隊なのが分かる。
また、教条的な所はあるが、基本的に風通しの良い軍隊だったようだ。
一般兵士が命を大事にして、戦闘を恐れているのも面白いし、
司令員が正確な状況判断能力と戦略を持っていたのも興味深い。

中国が安定すると、教条主義が台頭して、現実的判断は軽んじられるようになった。
その中で解放を指導した優れた軍人達、彭徳懐など、が影響力を失い
残りの元帥も文革で批判され、迫害されたのは必然だったのかもしれない。

多くの老八路兵はこんな中国を作るために革命を起こした訳では無い、と思ったことだろう。