【ストライクウィッチーズ】差別・虐待・戦争・いじめ・折檻・強制労働 総合SSスレ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ペリーヌが捕虜になったと聞いて、すぐに坂本少佐がペリーヌを守るために
自分の立場を利用し、他の捕虜収容所とは比べ物にならないぐらい待遇の良い
扶桑海軍特別捕虜収容施設にペリーヌ入れさせた
だがしかし、戦況の悪化で将兵ですら毎日食べることがままならない扶桑海軍
勿論捕虜全員に毎日食事を与えることはできない
深夜のある日、ペリーヌの様子を見に来る坂本少佐
坂本少佐「・・・おいペリーヌ、起きているか」
ペリーヌ「少佐!お会いしたかったですわ」
坂本少佐「お前の腹の音が向こうからでも聞こえてくるぞ、はっはっは」
顔を真っ赤にしてうつむくペリーヌ
坂本少佐「・・・腹が減って眠れんだろうと思ってな」
なけなしの納豆と、茶碗半分の銀シャリを差し入れる坂本少佐
ペリーヌ「えっ・・・これは・・・」
坂本少佐「これぐらいしかなくてすまんな、我慢してくれ」
ペリーヌ「・・・ぐすっ・・・さか・・・もと・・・少佐・・・グズッ・・・ありがとうございます・・・ありがとうございます・・・・」
坂本少佐「泣く奴があるか、早く食って寝ろ。・・・おやすみ、ペリーヌ」
ペリーヌ「ありがとうございます、ありがとうございます・・・」
お腹が鳴るのを必死にこらえてその場を去る坂本少佐 戦後、連合国軍の勝利によって解放されるペリーヌ
連合国軍に捕まる坂本少佐
ペリーヌ「坂本少佐・・・この恩は絶対に忘れませんわ。必ず、必ず助けますわ」
坂本少佐「はっはっは!心配するな!ウィッチに不可能はない!」
後日、坂本少佐の戦犯裁判が開かれ、証人としてペリーヌが出席
自分が入れられた捕虜施設内での出来事を語るペリーヌ
ペリーヌ「この方は私に、この貴族の私に、腐った豆を無理矢理食べさせたのですわ!許せませんわ!」
まばたき一つせず、前をじっと向いて座っている坂本少佐
判決は”A級”
刑は―――――銃殺刑
執行の日
執行官が坂本少佐に目隠しをしようとしたが、
「いらん」
この一言が坂本少佐の最後の言葉であった 強大な魔力を使って大量の虐殺を行ったとして戦後起訴され、
戦勝国側の台本通り死刑判決を言い渡されるミーナとバルクホルンとエーリカ
バルクホルンは
「私たちは無罪だ!これは不当な判決だ!!」と怒り
ミーナは
「あぁ・・・」と顔を覆って泣き
エーリカは
「ふぁーあ・・・あほくさ」とあくび
旧カールスラント軍の英雄達の最後の日
見せしめとして観衆の集まった広場の真ん中で処刑される事になった三人
まず絞首刑台に立たされるエーリカに最後の望みを聞くと
「んー・・・ユダヤ教徒になりたいかな」
何故かと聞くと
「これでまたユダヤ人を一人殺せるからねー、にゃっはははは」
天使のような笑顔で答えるエーリカ
観衆から 地獄に堕ちろ!悪魔め! と怒りの声が聞こえる
足元の板が外れ、吊るされるエーリカ
ズボンからオシッコ垂れ流し、ぶらぶら揺れている
半笑いで、だらしなく舌を出した死に顔はもう天使とは言い難い それを見て顔が真っ青になるミーナ
「・・・ひっ・・・ひいっ・・・いや・・・いやぁああぁ!死にたくない!死にたくない!お願い!
何でもします!一生従います!許して!!やああぁ!」
泣き叫び、ひざまずいて観衆と執行官に許しを乞おうとするミーナ
縄を首にかけられると、首を振ってより一層大きな声で叫ぶミーナ
「ああああぁあぁ!!いやああぁぁ!!助けて!死にたくない!助けて!トゥルーデ!助けなさい!命令よ!!」
ぐしゃぐしゃの顔でバルクホルンの方を向き唾を飛ばし発狂するミーナ
観衆の中から、早くやれ! 殺せ! という怒号が聞こえる
渋い顔をして下を向き、力強く答えるバルクホルン
「見苦しいぞミーナ!それでもカールスラント軍人か!醜態を晒すな!!」
「・・・いやああああぁああぁあぁあああああ!!助けてえ!美緒!!美緒!!・・・ア゛ッ!!」ガタンッ
容赦なく吊るされるミーナ
ビクビクと動いた後、尻から少し糞を漏らしてババ色のズボンを汚し死ぬミーナ 「私が最後か・・・すぐ行くぞ・・・フラウ・・・ミーナ・・・」
首に縄をかけられても、臆することなく勝ち誇ったような顔をするバルクホルン
「(誇り高く死んでいくのがカールスラント軍人としての最期の勤めだ・・・・・ん・・・?・・・!)」
目の前にいる観衆の最前列
世界で一番大切な、唯一の肉親である妹のクリスの姿
「・・・クリス!クリス!!!」
思わず叫んでしまうバルクホルン
お姉ちゃんの叫びに気づくクリス
「おね・・・えちゃん・・・やだ・・・や・・・だ・・・おねえ・・・ぢゃん!・・・うっ・・・う゛っ・・・ぅ゛え゛ぇぇ・・・ん・・・」
「ああ、クリス・・・クリス・・・・泣かないでくれ・・・頼む・・・」
「・・・こんなお姉ちゃんで・・・ごめんなクリス・・・クリス・・・・・・愛し」ガタンッ
「ア゛ッ!!…ア゛!…ッ…ッ…カカッ…ク・・・・リス・・・・・・・・」
妹が、クリスが、戦犯の家族として迫害されない事を神に願う前に
絶命するバルクホルン
最後の一人が吊るされた瞬間、ワッ!と盛大な拍手が起こる広場 ネウロイの脅威は去ったのも束の間、折しも関係の悪かった連合国と枢軸国はすぐに元の険悪な仲に戻り、戦争が始まった。
リベリオンと扶桑も例外ではなく、シャーリーは憂鬱な思いを胸に沖縄へと赴いていた。
「少佐……宮藤……2人とも、まさか死んでないよな……?」
開戦直後こそ扶桑は勢いがあったものの、豊富な資源と人員を持つリベリオンは直ぐに戦局を巻き返し、今や圧勝ムードさえ漂っている。これから向かう沖縄本島も既に戦闘というよりはリベリオン側の残党狩りに近い様相を呈しており、ほぼ100%、制圧は完了したと言っていい。
もっとも、彼女たちは最高戦力、まさか扶桑が捨て石とした島にいるとは考えずらい。無謀な本土決戦を扶桑の上層部が断行しない限り、少佐も、宮藤も生き延びる筈。そう心の中で言い聞かせながら、火炎放射器を手に本土に上陸した。 「……酷い場所だな……」
家屋は焼き払われ、兵士、民間人を問わず倒れ伏した肉塊。そんな光景と友軍の兵士を尻目に、どんどん奥地へ進んでいく。
自らに与えられた使命は残党狩り。具体的に言えばガマに隠れた兵士を民間人ごと火炎放射器で焼き払ってしまう事だ。もちろん一般人は出来る限り助けたい。しかし話を聞く限り、それは厳しそうだ。
なにせ、ここの住民は投降を勧める兵士を巻き込んで手榴弾で自爆する上、兵士が民間人のフリをした便衣兵として潜んでいるとの事だ。流石のアタシも自分の命を危険に晒してまで見ず知らずの人間を助けてやることはできない。それこそ、かつて頼れる上官だったあの人や、可愛い部下だったアイツの為でもなけりゃ…命を張るには釣り合わない。
「さーて、まだ見てないガマがここか……見たところ誰もいなさそうだし、適当に燃料でも使いきっておこうかね」
実際のところ、アタシは好き好んで残党狩りをしたい訳ではない。ネウロイが消えた後、立場の低くなったウィッチである自分は、軍の言いなりになるしかない。そうでもなければ、まるで野良犬のように下っ端兵と共に逃げ惑う住人を殺す指令など誰が受けたいと思うものか。そんなやりきれない想いを胸にアタシは黙って火炎放射器のノズルをガマの中に突っ込み、トリガーを引いた。 「ぎゃあああああああ!!!!!!」
トリガーを引いた瞬間、想像だにしていなかった叫び声がガマの中から響き渡った。
「……ひぃっ!?」
聞いた事のない程のおぞましい断末魔。なんでよりによってこのガマに。アタシはなんて事を。そんな思いを増幅させる叫び声をかき消すかのように、トリガーを力いっぱい握りしめる。
「やめてくれっ……頼むっ、もう静かになってくれ……っ!」
じっとりと汗ばむのは、灼熱の火炎のせいか、それとも己の罪悪感からか。結局、断末魔が途絶えた後も、アタシは空になるまでトリガーを握り続けた。自分のした事に整理をつけられず、アタシはフラフラとその場を彷徨った。
「……今の声、女性の声だったな……」
ズクン、と心が痛む。何故、アタシは声をかけなかったのだろうか。声さえかけていれば、彼女は生きられたはずなのに。アタシがそれを怠ったばかりに……
ーーそう逡巡していたその時、パンッ、と後ろから乾いた音が聞こえた。その音に反応するより早く、身体の、主に右太ももの部分がカッと熱くなり、思わず倒れ込みそうになる。 「なっ……!」
背後を振り向こうとしたのも束の間、もう片方の太ももにも同じ熱が伝わり、今度こそその場に倒れ伏す。
「……シャーリーさん」
聞き覚えのある声だった。それも、自分が生涯で最も大切にしていた仲間の1人であったあの声。
「……な、なんで……オマエがこんな所に……!」
「……貴女と同じですよ。私たちも、軍にとってはもはや利用価値がないみたいです。だから、坂本さんも私も、この島の死守命令を受けているんです。ふふっ、文字通り、ここで死ねって事ですよ」
全てを諦めた声、振り返ると、かつて部隊にいた頃のあどけなさが残る顔はそのままに、ボロボロになったカーキ色の軍服と型遅れの銃剣をまとった少女がそこにいた。両腕に血の滲んだ包帯を巻いたその様は、とてもかつてエースパイロットの部隊に所属していた少女とは思えないものだった。
「宮藤……その傷……!」
「あー、心配しないで平気ですよ。坂本さんは、私なんかよりずっと重傷だったんです。リベリオンの艦砲射撃、機銃掃射、そして市街地での戦闘……結局、傷が深すぎて片腕と片足を切る事になってしまったんですから」 「少佐が…そんな事に…」
「はい。加えて傷が深かった坂本さんは、ガマの中に運ぶ事になったんです。だって……いくらあの人でも、片足まで失ってしまったらどうしようもないじゃないですか」
「それなら話は早い、アタシが少佐と宮藤を連れて帰る事にしよう。それなら2人とも助かるはず…」
……そう言いかけた所で、アタシは気付いてしまった。本来すし詰めになっている筈のガマで叫び声が1人だけのものだったこと。わざわざ宮藤が水を汲んだバケツを持っていた事。その意味を……
多分、その一瞬の感情の機微を、宮藤は見逃さなかったんだと思う。迷いもなく銃剣をアタシの胸に突きつけた。
「……!ち、違うんだっ……!アタシは扶桑の人間を……ましてや少佐を殺す気なんて……!」
アタシは自分を人格者とまでは思っていなかったが、そうは言っても情に厚い部類の人間だとは正直思っていた。だからこそ、"こういうとき"の第一声が謝罪ではなく自己保身のための弁舌だなんて、自分でも思いもよらなかった。
「……分かりますよ。シャーリーさん、貴女も追い詰められていたんでしょう?」
「……お、怒らない……のか……?」
「……私だって驚いてますよ。まさか私が、坂本さんが死んで怒る事のできない人間だったなんて……お互い、嫌になっちゃいますよね」 「片足を失ったのは、地雷をあちこちに埋めたから。片腕を失ったのは、住民を巻き込んだ市街地戦を敢行したから。それでも坂本さんは扶桑のために必死に頑張ったんです。ただほんの少し、周りが見えなくなってしまったから……誰もこの地に残りませんでした」
ころん、と宮藤が取り出したのは……間違いない。手榴弾だ。
「シャーリーさん、坂本さんは、どのみち放っておいても助からない人でした。あの人は常日頃から『リベリオン兵を討てなくなったその時、私は自決を選ぶ。お前も、最期の時には差し違えてでも敵兵を討て』と語っていて……死に様に不満はなかったのではないでしょうか」
手榴弾を持ち、ジリジリと近づいて来る宮藤。本能的に嫌なものを感じて逃げようとするも、両脚を撃ち抜かれているおかげでうまく立てない。
「ま、待ってくれっ!そんな、今ここで死ぬ必要なんて……!」
「関係ありませんよ。あなた方はともかく、私たちはもう負け戦なんです。坂本さんの語っていた『差し違えてでも敵兵を討つ」の相手がシャーリーさんなら、あの世で坂本さんも喜びますよ」
冗談じゃない、死にたくない。アタシはまだ死にたくない。連合国側にはルッキーニもいるのだ、こんな死んだ目をした扶桑軍人に巻き込まれる訳にはーー
「い、嫌だあああぁぁ!!!誰か……ルッキーニ、たすけーー」
それじゃあ、さようなら
戦争が終わったのは、それからわずか数週間後。かつて501部隊に所属し、自由を愛する国を代表するに相応しい自由な精神を持った少女は、制圧完了していたはずの島で呆気ない最後を迎えた。 中世ガリアでは、ひと握りの貴族が富や権力を独占していた・・・
増税、圧政により、民衆は封じ込められている。
民衆の不満は日に日に募っていくばかりである。
度重なる飢饉により、民衆はパンを食べることすらままならない情況が続く。
そんな中で発せられたペリーヌ・クロステルマンの言葉は民衆の怒りを爆発させる。
「パンがなければお菓子を食べればいいですわ」
民衆はたちまち決起し、貴族を襲撃、王権を打破して革命政府を樹立。
真っ先に捕らえられたペリーヌは公開斬首刑に処される事が決まっていた。
しかしペリーヌは最後の望みを聞かれた際に、「このわたくしに薄汚い平民のあなたが口を聞く事が許されると思って?」 と言い放つ
それを聞いた観衆は怒り狂い、死ね!嬲り殺せ!と怒号を浴びせる。
もちろんこのまま首を切り落とされるわけはなく、刑台から引きずり降ろされるペリーヌ。
苦し紛れに魔法で抵抗を試みるも、耳と尻尾を引きちぎられ、首根っこを掴まれて硬い地面に打ち付けられる。
その後、半日にわたる壮絶な強姦と暴行の末ペリーヌは絶命した。
骨を折られ、体中が血まみれになり、顔面が原型をとどめないほどに殴りつけられてもペリーヌは最後まで睨みつけ、抵抗するのを止めなかった。
これが、ガリアを愛する誇り高い貴族の最後であった。 対ネウロイ戦の功績から、若干14歳にして党幹部の地位を得たサーニャ。しかし、汚職に塗れた党の有様に耐えられず、内部告発を試みた結果、秘密警察に捕らえられ、シベリアにある再教育施設への収容が決定した。
「で、気は変わったかね?」
「うっ……どんなに痛めつけられても……わたしは……」
言い終わる前に、手に持った棍棒で滅多打ちにされるサーニャ。極寒のシベリアに薄布一枚のみを羽織った状態で移送されてきたあの日から、彼女は毎日、熱心な「再教育」を受け続けていた。
彼女にとって不運なのは、政治犯として収容されるには余りにも異質な存在、すなわち、幼く、美しかった事だ。極寒の中の刑務作業に加えて、彼女は入れ替わり立ち替わりやってくる刑務官の格好の憂さ晴らしの的となった。
「……おぇ……」
顔や腹を繰り返し殴打され、胃液を床に溢す少女を嘲るかのように、刑務官は言葉を続ける。
「おい、言ってみろよ。『私は自分の身体を売って党の幹部に取り入って私腹を肥やしていた最低の売国奴です』ってな」
「……っ、そんなこと、言える訳……」
再教育とは名ばかりの、自分を辱めるための下劣な拷問。そんな輩に屈する訳にはいかないと、冷たい鉄の椅子に縛り付けられた状態で気丈に振る舞うサーニャ。しかし、そんな態度も、長くは続かない。繰り返される暴力に、極寒の中での重労働。そして、まともな量など貰えるはずもない食事。そんな環境が、強靭なウィッチの精神力を少しずつ蝕んでいく。 その日も、彼女は年相応の細腕を震わせながら、必死に石炭の積み上げられた手押し車を押していた。ウィッチとしての力を使う事は固く禁じられており、仮に使えば自らの同僚も政治犯として収容するという脅しを受けている彼女には、魔法で苦痛を軽減するという選択肢は存在しなかった。故に、大の大人ですら苦労する重労働を、14歳の少女が背負う事になっていた。
「ぜぇっ……ぜぇっ……う、うぅ〜っ……」
重い上に、少しでもバランスを崩せば車はひっくり返り、積まれた石炭が台無しになってしまう。ウィッチの頃の儚く、愛らしい姿はそこにはなく、ただ懲罰を受けまいと、目の前の重労働に耐える痛ましい少女の姿がそこにはあった。
「32765番!何をサボってるんだ!懲罰室に連れて行くぞ!」
動きの遅くなったサーニャを怒鳴りつける刑務官。しかし、彼女にとっては内心「いつもの事だ……」としか思えない。他の囚人はともかく、彼女に関しては労働させるよりも慰み者にする方がいいと刑務官たちの感情は一致していた。そのため、他の囚人なら指導されないような所に難癖をつけ、懲罰を受ける羽目になるのだ。
「32765番!何を無視している!貴様には懲罰だ!こっちに来い!」
痺れを切らしたのか、刑務官がずんずんとこっちに歩き、私の手を掴む。手押し車が倒れたのを見て、事後処理的に「職務怠慢」とメモに書き残していた。 もう、数ヶ月もこんな調子なのだ。血色の悪くなった顔は、並大抵の暴力と辱めに屈しない信念を代償に、感情の起伏を失わせた。収容所内で誰かが倒れ、それに対して悲痛な声を上げたのも最初の2週間まで。それ以降は、自らに余裕がなくなったために、また、あまりにも人の命が軽いこの収容所の環境に慣れてしまったために、助けを求める声を上げる事もなくなった。
その日も、重労働の疲労に加え、言葉、暴力、そして未成熟な身体を利用される辱めで存分に精神を痛めつけられたのちに、裸同然の薄布1枚で独房に放り込まれた彼女の精神は、既に限界に達していた。
「……あの時、告発しようなんて考えなければ……」
意図せず口から漏れたこの言葉に、我ながら愕然とした。自らの正義を貫く事が間違いなんて、そんな事はあるはずもない。私は間違ってない。
いや……もっと力を手に入れてから行動すればよかったのではないか?青臭い正義を振りかざしたせいで、私は周りの人間を傷付けてしまったのではないだろうか?501部隊の他の隊員たちは、私が政治犯として収容された事を知っているのだろうか。少なくとも、同じオラーシャ陸軍の人たちは勘付いているだろう。彼女たちはどう思う?そして何よりも、エイラを残していってしまった後悔。そんな人間らしい感情の逡巡が、サーニャにとっては懐かしいもののように感じられた。そして、今置かれている余りにも絶望的な状況を再確認し、彼女の瞳からは堰き止められていた涙がボロボロと溢れ出していった…… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています