>>17

続きを書くぜ

つまりその日本人女性も俺もな
ホームステイにしてはけっこう寂しい
思いをさせられてたってことだぜ

ファミリーでゲストをもてなして
あげようというような雰囲気は皆無で
おもてなしはしないが
必要な情報は提供するので
自分で滞在を楽しんでくれという
タイプの受入先で
民宿みたいな応対だったぜ

結果的にキャンプ場についての情報は
ビジネスライクに徹した
お互いのホストファミリーから
たっぷり仕入れることができたぜ

2日間その女性と会えなかった寂しさ
といったらそん時の俺にとっちゃ
たいへんなことでな
週明けの月曜の朝
また2人キリになれた時の
高揚感っていったらよ
抑えきれないぐらいの喜びに
溢れていたぜ

月曜日の昼近くまではな
2人が寝袋の中に入った後の展開を
あれこれ考えることで
俺の頭の中はいっぱいだったぜ

だがな
地形の成せる業が幸いしてな
思ったよりも早く
2人の距離を縮めることとなったんだぜ