その時に逃げればいいじゃんと思われるかもしれませんが、「逃げれない」というのは何も物理的な事だけではありませんでした。
私はロミ夫に事あるごとに「お前は人間のゴミだ」「家に帰るとお前のせいで家族が不幸になるぞ」「お前は本当は生まれてこないはずだった」「お前みたいな最低の人間を俺以外のやつが好きになると思うか?」と言いました。
「今さら家に帰ったところで、お前のことを家族が受け入れてくれると思うか?」と。
私のすることは全て間違いで失敗なのだと思い込まされ、だから何もせずにただそこに居ろと。
私は自分になんの期待もできずにいました。
一度ゲームセンターで仲良くなったおじいちゃんが、内緒でファミレスに連れていってくれたことがありました。