※2022年5月8日 07:25 時事通信ニュース

 【ワシントン時事】11月の米中間選挙では、連邦議会下院選で10年に1度の小選挙区の区割り変更が行われる。
米国政治を専門とするジョージ・メーソン大のジェレミー・メイヤー准教授(54)に、選挙戦への影響をオンラインで聞いた。一問一答は以下の通り。

 ―区割り変更の影響は。

 深刻な影響がある。恥ずべきことに、米国では(政治家が自らに有利な境界線を引く)「ゲリマンダー」が多くの州で横行する。
有権者が議員を選ぶのではなく、議員が有権者を選ぶ仕組みだ。民主、共和両党とも、恣意(しい)的な線引きで議席確保を狙う。

区割りを決める各州は「共和党支配」が多いため、同党を利するとみられてきた。だがゲリマンダーに対して各地で訴訟が起きており、
違法と判断される可能性は残る。また、民主党も激しくゲリマンダーをして巻き返しを図っている。

 ゲリマンダーだけで戦況を変えるのは限界もある。この10年ほどで地方と都市の分断が進み、既に地方は共和党支持、
都市は民主党支持の構図が明確になっているからだ。

 ―ゲリマンダーは有権者の分断を深めないか。

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