毎日新聞:2012年6月6日(水)11時37分配信
交際相手の女性の双子男児にバッテリー液の入った目薬の点眼を繰り返し、2人に大けがをさせたとして傷害罪に問われたトラック運転手、伊藤保被告(48)=福島県白河市旗宿=に対し、福島地裁郡山支部は6日、懲役6年(求刑・懲役10年)を言い渡した。
有賀貞博裁判長は「理不尽な動機から失明の危険性の高い行為を繰り返したことは厳しい非難に値する」と指摘した。
判決によると、伊藤被告は昨年4〜10月、福島県棚倉町の交際女性の自宅で、当時4歳の男児2人が女性の元夫に似ていることから憎しみを抱き、硫酸入りバッテリー液を目薬に混入し、事情を知らない女性に点眼させるなどした。
2人の両目は角膜混濁などの重傷で、1人の右目は失明状態になった。
目薬を差されるたびに痛みで泣き叫ぶ2人の声に、虐待を疑った近所の住民が昨年7月に県警棚倉署に通報した。