【概要】
○発生日時
2016年11月6日午後5時15分ごろ

○発生場所
東京都新宿区霞ケ丘町の神宮外苑
「東京デザインウィーク」会場内
日本工業大学(埼玉県宮代町)の学生有志出展の作品
「素の家(すのいえ)」(高さ約2メートル)

東京デザインウィークは、「東京デザインウィーク株式会社」主催

○発生状況、被害状況
木製ジャングルジムの様な展示作品の中で遊んでいた
東京都港区の幼稚園児、佐伯健仁君が焼死。
助けようとした父親ら2人がやけどを負った。

○発火原因
作品の中に白熱球を使った投光器が置かれており、
アートとしてあしらわれていた木くずに白熱球の熱が
伝わって火がつき、燃え広がった。
炎は一時5、6メートルの高さに立ち上った。

○目撃した人の話
「熱で近づけず何もできない状態だった」
現場付近にいた川崎市の男子美大生(20)

「最初は演出かと思った」
練馬区の男子中学生(13)

「安全だと思っていたのに、お子さんが巻き込まれた
と聞いて…」と声を震わせた。
前出男子中学生の保護者


○事件後
火元となった投光器の適切な管理や会場全体の安全管理を怠るなどしたとして、出展者やイベント主催者ら計6人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検(2019年6月)


インターネット上には、炎上するジャングルジム、
それを撮影する人、何が起こったのか理解できて
いない人々が、中に子供がいると知らずに眺めてい
る様子や、「中に子供が!」と叫ぶ父親の姿、また
どこからか消火器を持って来て消火しようとする
人、男性数人がかりでジャングルジムを倒し中から
男の子を救出しようとする姿などを撮影した動画や
画像が出回った。

倒されたジャングルジムの中央には、焼死した男児
と思しき黒焦げの「何か」が映し出されている
ショッキングな動画、写真と、うろたえる父親の姿
や消火救出活動に参加するでも逃げるでもなくただ
眺めているだけの一般人や、制作した学生、監修した
教授や展示許可を行った主催者など、責任追及する
声や批判が相次いだ。