林道は、道なりに歩けば出発点の広場に戻るコース。
最後の目撃場所周辺は、アスファルトで舗装された林道。
東側の斜面は、 大人でも登れないようながけが広がっている。
西側に小川があるものの、当時はおぼれるような水深ではなかった。

その後、教員らが付近を捜す見も見つからず警察に通報。
失踪の通報を学校から受けた岐阜県警は、すぐに同施設の捜索を開始する。
約15万平米もあるキャンプ場全体には数百人もの捜査員が動員され、
7日間で県警、市消防、ボランティアなど延べ約1700人を投入し、
懸命の捜索を続けた。
郡上警察署は、まなみちゃんが道に迷ってうずくまっている可能性があるとみて、
最後の目撃場所付近を中心に捜索を開始。
当日は一般の宿泊客がなく、 不審者などの目撃情報がないことから、
その後もキャンプ場周辺を区域割りし、ローラー作戦を行った。
やぶの中や林道の奥、周辺の建物、小川の中。
重機でがけを崩し土の中までも捜索したが、その甲斐もなく、まなみちゃん本人はおろか、彼女の所持していた物さえ一切発見されなかった。

同市の各地でツキノワグマの出没も目撃されていたことから、
事件発生当初は「クマに襲われたのではないか?」と
の予想もなされた。
しかしながら、警察の捜索で衣服や靴などが発見されていないことから、
その可能性は極めて低いとみられている。

現状で最も可能性が高いと考えられているのは、
何者かが彼女をさらったとする誘拐説だ。
その場合、偶発的にその場に出くわした人物、
もしくは、同日に野外授業が行われることを知っていた人間が
前夜〜早朝にかけて施設に潜入し、グループから遅れて歩く
まなみちゃんを発見し、拉致したということになる。

しかし、誰の目にも留まらないように小学5年生の女の子を連れ去ることが可能か、
など疑問は多く残る。

◼下村まなみちゃの失踪当時の当時の特徴

・愛知県常滑市立常滑西小学校5年 当時10歳
・身長120センチ/体重20kg/やせ型
・白地に袖が水色の長袖Tシャツ(ウサギの絵入り)
薄ピンクのズボン、水色運動靴
髪を2ケ所ゴム止め
・名前の書かれた赤いストラップを首から下げていた