楽器や音というものは、きれいに整えたら良いものになるとは限らないと思います。
バラに棘があるように、美しさの中にちょっと濁りとか毒気が入ったほうが、
よりいっそう魅力的になると感じます。創業者のパオロファツィオリが正確に
音をそろえ一切の弦共鳴をとことん抑えて正確に2・4・8倍にするのが制作信念なので。
こういうふうにオクターブ重ねの倍音が分離して聞こえる響きは苦手な芸術家が多いのでしょう。
響きが調和していないので音楽的でないと感じるんでしょう。