「頑張れ!」と言われると,「まだまだ,頑張りが足りない!」「もっと全力を尽くすべきだ!」という印象を受けます。

しかし,たとえば仕事や病気で心身が限界を迎えている人や,震災で悲しみに打ちひしがれている被災者に対して「頑張れ!」とは,あまりに無慈悲で残酷な言葉です。

「これ以上どう頑張れと?」「私のつらさの何がわかる?」「簡単に言うな!」と無力感,怒りすら感じるのではないでしょうか?

実際,私も激しく落ち込んでいる時に,「まあ,人生いろいろだから,前向きに頑張ってね!」とかるく励まされて,「なんにもわかっていない!」「ふざけるな!」と激しい怒りをおぼえたことがあります(苦笑)

極論すると,「頑張れ!」の本質は「他人事」「無責任」。相手の苦しみを,「自分事」と受け止めていない。相手の苦しみを,「かるくしてあげよう」という「責任感」がない。

すなわち,「頑張れ!」とは,すごく残酷で無慈悲な言い方をすると,「(私にとっては他人事で責任がないから私は何もしないけど,あなたは)頑張れ!」という意味

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