埼玉県さいたま市は25日、中央区の与野中央公園内に収容人数5千人規模のアリーナ施設を
建設する計画の地元説明会を鈴谷公民館で開催した。市は丁寧に説明して市民の意見を踏まえ、
必要な施設として計画を推進すると説明。住民は「アリーナは必要ない」「意見を聞いて
ほしい」と訴えた。

所管する市スポーツ政策室が主に説明した。説明によると、市民の健康で心豊かな暮らし、
コミュニティーの活性化、地域経済の活性化への取り組みが不可欠とし、「みるスポーツ」
「するスポーツ」の拠点として整備する。サブアリーナは、老朽化した与野体育館の後継で、
同規模を計画している。

旧与野市の1988年度から、同公園の整備計画は進められ、段階的に検討。市は次世代型
スポーツ施設として、5千人規模のアリーナが必要と判断したという。説明会では、市民らの
意見を踏まえ、可能な限りコンパクトな施設整備を目指し、周辺環境への影響に配慮して
計画を進める意向を示した。

説明会には住民ら約60人が参加。「メインアリーナはいらない」「緑豊かな公園が整備される
と思っていたのに、だまし打ち」「財政問題、交通問題、騒音問題はアリーナ建設のために
起きている」「市民と協働で進めないのか」などの質問や意見が出た。

(中略)

市は昨年5月、次世代型スポーツ施設の方向性を決め、同年12月に「(仮称)次世代型スポーツ
施設基本計画(案)」を決定した。今年3月に地元説明会を2回開催。5月に基本計画を公表した。
5千人規模のアリーナは、バスケットボールのBリーグなどプロスポーツ興行への利用を想定して
いる。地元の住民が市民団体を立ち上げ、アリーナ建設反対を訴え、署名活動を展開している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ba9ae87f984dc7c13ceea1b0f5561fa2a2517ab