カトリーナ

そうした幼犬・幼猫の流通がまねく悲劇の一つが、年老いた飼い主と幼い犬・猫のミスマッチです。

お年を召したご夫妻や、お一人暮らしのご老人がペットを飼いたいと思ってペットショップに行きます。
ペットショップには幼い犬や猫しかいませんので、老いた飼い主と幼いペットのミスマッチが生まれます。

飼い主がその後介護が必要になったりお亡くなりになってしまったときに、このペットがどうなるか想像してみてください。 飼い始めたときは幼かったペットが年を取ってから飼い主を失くす。当然なかなか引き取り手はありません。もっとも悲しい結果になる可能性が高いです。

本来はそうしたご老人に幼いペットを売ってはいけません。けれどペットショップもビジネスですから、ニーズがあれば売ってしまう。犬や猫は彼らにとってはただの商品ですから。

そうした状況を産んでいるのが「幼さ」を「かわいい」と感じて、本来は慎重に扱うべき生命を無自覚に選別する価値観なのではないでしょうか。

https://charitsumo.com/interview/4204