まず、RTBFはボッシュマン氏と協力して「3ユーロ(約470円)以下のワイン」を飲んで最もまずいワインを選出する試飲会を実施しました。その結果、ベルギーの大手スーパーマーケット「Delhaize」で販売されていた2.5ユーロ(約400円)のワインが最もまずいワインに選ばれました。

RTBFは「最もまずいワイン」に選ばれたワインのラベルを「Château Colombier(シャトー・コロンビア)」という架空のワインのものに貼り替えて国際ワインコンクール「Gilbert & Gaillard International Challenge(ジルベール&ガイヤール インターナショナルチャレンジ)」に出品しました。数あるコンクールの中からGilbert & Gaillard International Challengeを選んだ理由は「3カ月ごとに評価が実施されてるから」とのこと。

Gilbert & Gaillard International Challengeにワインを出品するには参加費として約50ユーロ(約8000円)を支払ってワインを発送するだけでOK。参加条件には「専門機関でワインのアルコール度数などを測定する」という項目も含まれていましたが、ランダムな数字を記入するだけでも通過できるとRTBFは述べています。

審査の結果、Château Colombierは金賞を受賞しました。金賞を受賞したことで、RTBFは金賞ステッカー1000枚を60ユーロ(約9500円)で購入するはめになったとのこと。Gilbert & Gaillard International Challengeは審査結果を公式サイトで公開しており、Château Colombierが金賞を獲得したことを示すページも用意されています。

審査結果ページには「果実とスパイスを感じる味わい」「酸味があり、グリルした肉と合う」といった内容の選評も掲載されています。

https://gigazine.net/news/20230914-cheap-wine-wins-international-contest/