人気の舞台のチケットを定価の30倍の値段で転売したなどとして、神奈川県警は6日、福岡市博多区の無職の男(25)をチケット不正転売禁止法違反容疑で逮捕したと発表した。

県警によると、男は仲間と転売グループを結成。「闇バイト」を募り、演劇などのチケットを優先的に入手するため、資金を提供してタレントらのファンクラブに入会させていたという。
4年間で約1億6千万円を売り上げたとみて調べている。

逮捕容疑は今年4月12日ごろ、転売サイトで入手した演劇「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」の入場券1枚(定価1万3千円)を39万円で販売するなど、チケット計6枚(定価は計5万500円)を計68万400円で転売したというもの。
「私が転売したもので間違いない。生活費や遊興費などに使った」と容疑を認めているという。

県警によると、男らのグループは、SNSなどを通じてアルバイトとして雇った1都7県の25~50歳の男女8人から身分証明書を預かり、「秘密をもらしたら違約金を10万円払う」といった内容の契約書に署名させていたという。
入会させたファンクラブの会員枠でアルバイトがチケットを入手できると、1枚あたり1千円~1万円の報酬を支払っていたという。
アルバイトの1人は、県警に「契約の縛りがあり、抜けにくかった」と話しているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50fb3c3c4444fcabdfe2277cefaf0e4b12a02106