台風や大雨のとき、外の様子を見に行った人が事故に巻き込まれるケースが後を絶たない。
なぜこのような危険行動をとる人がいるのか。
兵庫県立大学環境人間学部の木村玲欧教授は「好奇心と責任感の2つのパターンに分けられる。いずれにしても、『危険だから見に行かないで』と呼びかけるだけでは逆効果になる」という――。

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/24572188/

■毎年のように同じような理由で事故が起きる

2019年10月、令和元年東日本台風(台風第19号)が発生しました。中部から関東・東北にかけて猛烈な風雨をもたらし、100人を超える死者・行方不明者が発生しました。

この台風では「川のようすを見に行ってくる」、「田んぼのようすを見に行ってくる」、「経営する施設のようすを見に行ってくる」と、宮城県、福島県、栃木県、神奈川県などで亡くなる人が出てしまいました。またこれ以前も、そして以降も、毎年のように同じような理由で亡くなる人が出続けています。

なぜ、大雨や台風の中、出歩いてしまうのでしょうか。亡くなる人を少しでも減らすためには、何をすればよいのでしょうか。今回は「川のようす」や「田畑のようす」を見に行く人々の心理を知ることで、このような危険な行動に対する危機管理を考えます。


topics
■「好奇心」と「責任感」の2パターン
■「好奇心」が抑えられない3つのバイアス
■考えることを止め、危機感を持てなくなる
■「責任感」が判断を狂わせる
■「事前計画」「最新技術と制度」「周囲の引き留め」の合わせ技がいい
■「誰が」「何をするのか」を事前に決めておく
■大雨の際に見なくてもいいように備える
■「外の様子を見に行く人」を引き留めるための“言葉”
■常識が通じないほど「自然が変わってしまった」

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