全体の0.001%のトラブルで「何を騒いでいるのか」 ~「ノーミス社会」ではイノベーションは進まない
クラフト)アメリカ人として言わせていただくと、トラブルは相次いでいますが、何千万個のマイナカードがあるなかで13万件、あるいは(無関係な別人との口座登録が)約700件など、0.001%くらいの数字です。欧米の感覚からすると、このようなことで大きく騒ぐのはいかがなものかと思うのです。

飯田)欧米の感覚では。

クラフト)もちろん間違いがあってはいけないのですが、日本人の最大のよさが、ときには欠点になってしまう。「ノーミス社会」では、イノベーションが進まなくなってしまうのです。

飯田)ノーミス社会では。

クラフト)アメリカでは当然、間違いは起こるので、「間違いが起きた」という問題よりも「間違いをいかに早く直すか」というところに焦点を当てます。トラブルが起きたことが大きくニュースになると、トラブルを公表しなくなったり、隠そうとするようになるなど、いつまでも制度が積極的に進みません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/239b90cbe1e46c3f74cbf1eed8e7dd35f5a69ed4?page=1