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2023/06/22(木) 18:38:05.960https://www.nikkansports.com/battle/news/202306220000258.html
日本ボクシングコミッション（JBC）は21日、プロボクシング元世界4階級制覇王者・井岡一翔（34＝志成）のドーピング検査で採取された検体が禁止物質である大麻成分（THC）の陽性反応を示していたと発表した。検体は昨年12月31日に引き分けたジョシュア・フランコ（米国）とのWBA、WBO世界スーパーフライ級王座統一戦後の検査で採取されたもの。世界アンチドーピング機関（WADA）による上限の基準値よりも少ない微量のため、JBCは「ドーピング禁止を定めるJBC第97条には違反しなかった」と判断。24日の王者フランコとの再戦となるWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ（東京・大田区総合体育館）は予定通り開催される見通し。
ドーピング検査で陽性反応を示したとされるTHC（テトラヒドロカンナビノール）は大麻の主な精神活性成分で、脳に作用して高揚感をもたらしたり、幻覚作用や記憶への影響等があると指摘されている。日本では麻薬取締法により規制され、世界反ドーピング機関（WADA）の禁止薬物リストにも明記されている。
一方で同じ大麻成分のCBDはWHO（世界保健機構）が医療的有効性を認めており、WADAもパフォーマンスを向上させるものではないとして、17年9月に禁止薬物リストから除外した。リラックス効果があり、日本でもオイルなどが合法的にで入手できる。
しかし、厚労省は一部のCBDオイルがTHCを含有し、「大麻」に該当する疑いがあるとして保健所への提出を求めている。近年はリキッドや、海外で販売されているチョコレートやクッキーにもTHCが含有されていることもある。
日本では大麻は大麻取扱者以外の栽培、所持、譲受・譲渡、さらに大麻から製造された医薬品の使用も原則禁止されているが、米カリフォルニア州やカナダなど一部の国では合法化されており、大麻から製造された医薬品も流通している。
