工藤遥「こんなに“会話ができる脚本”に出会えてすごくうれしい」『テイオーの長い休日』第2話ゲスト
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工藤が演じる美遊は若さゆえにプロデューサーの言うがままに脚本を直し、心も折れ、自分を見失っている状態。
工藤も「もちろん挫折の経験は、あります! 役者になって、作品にも出させていただいて、少しずつ気にかけてくださる方や、
仕事に呼んでいただけることも出てきたという時に、すごくぜいたくな悩みかもしれないですが、
単純に『お芝居ができる』というだけじゃなくて、そこから先の『何か』が無いとダメだというプレッシャーのようなものを感じてしまって…」といい、
「記憶に残っていく役者にならないといけない。でも、そのために何をしていいのかもわからなかったし、
お仕事をいただけることはとてもありがたいことなのですが、自分の中でなかなかすっきりハマってこない…みたいことがあって、
『お芝居を楽しめない』と思ってしまう時期がありました。今回演じる美遊のせりふにもあるのですが、
『本当にポキっという音が聞こえるかのように』心が一回折れてしまったんです」と自身の経験を告白。

「でも、その後の作品で出会った監督や、お芝居に携わっている方のお陰で『あ、もう一回がんばろう!』『自分はお芝居が好きなんだ』とあらためて実感できたんです。
一番印象的だったのは、その時期に出会った監督から、ドラマや映画での(前のシーンとの)つながりなど、細かいことは全部無視して、
『自分の感情だけを優先して、演じてください』とアドバイスいただいたことです。『あとは、僕が責任を持ちます』と、言い切ってくださってびっくりしました。
そこまで言ってくださるなら、私は、おんぶに抱っこのつもりで、その瞬間瞬間に感じたことだけを出していきます!と思えました。
いろいろな細かいところや、技術的なところにばかり気を使って、思考が固まってしまっていたから、
その瞬間に感じた心情・感情を大事にできていなかったのだと思い出させてもらえたんです。
今回、美遊を“救って”くれるのが熱護さんなのですが、それは同じ業界で事情をよく知っていて、“その瞬間”を共有している人だからこそ、響く言葉ってあるんだと思います」と語った。