では富裕層のこれからの老後はどうなるのか? 一番簡単な解決策がある。それがタワーマンションだ。

ひとつの物件に200~400の世帯が集積され、エントランスにはホテルのようなロビーが設置され、そこに管理スタッフが24時間常駐している。

物件によってはオートロックはエントランスだけでなくエレベーターのボタンを押す際、そしてエレベーターを降りた階の3箇所にチェックポイントがあって、容易には外部からの訪問者を通さないような仕組みになっているものもある。

タワーマンションは大地震のときなどエレベーターが止まって大変だというが、実は高齢者の場合は2~3日外出しない日も少なくない。家の中に食料品や水が常に備蓄されているので、エレベーターが止まっているうちは家の中にいればいい。むしろ備えるべきは、災害よりも犯罪なのである。

かつて水と安全はタダと言われた日本では、一軒家の持ち家をもつことが人生のゴールだった。その前提が連続強盗事件をきっかけに大きく崩れるだろう。若いうちは安い一軒家で暮らし、人生で成功したらそのときはゴールとしてタワマンに住む。これからの日本経済はそう変化しそうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/039ecc83ca14d186bc2a5733c5c6b42b7c7a678a?page=2