ーー和田さんが10代の頃、アイドルグループで活動をされていた頃は、生理前の不調を「不調」と捉えることが難しかったと前回のインタビューでお話されていましたね。
また常に笑顔でステージに立つことを求められるアイドルにとっては、たとえ生理時でからだに不調を覚えても休むことは難しいのでしょうか?

和田 グループにいたときは、多少体調が悪くても急には休めなかったですね。もちろんインフルエンザや大きな病気でお医者さんに止められたりした場合は休めますが、
「生理でおなかが痛いので休みます」とは言えなかった。あえて強い言葉で言うなら「生理ごとき」では休めない、それも現実でした。
メンバー全員揃ってのお仕事だと、ステージならひとり抜けたら誰が代わりに歌うのか、ダンスのフォーメーションはどうするか……
1人欠けるだけでも色々と調整しなくてはならないことが多いんです。もちろん今はコロナで多少は事情も変わってきたかもしれませんが。

ーーグループでの活動となるとなかなか難しいところもあるんですね。

和田 今振り返ると、そういう状況では今以上に自分で症状を改善していくことが求められていたよなあと思います。当時のように忙しいときこそ、ピルをうまく使えていれば……とも。
また「体調が悪い」と言ったとしても、ときに「自己管理ができていないから」という言葉が飛んでくることもありますよね。
「アイドルはこうあるべき」と求められるなかでは、体調に関しても「気合い」や根性論で語られる部分も多かったように思います。個人的にはそういうものはなくなってほしいと願っていますね。

和田 そもそも体調が悪いときに「自己管理がなっていない」と言われると、自分で自分を責めてしまいますよね。
最近では、芸能人がコロナウイルスに感染して謝罪する様子がニュースで取り上げられますが、体調が悪いのはなにも自分を責めることじゃないし、謝る必要はないと私は思います。
もちろんそれってアイドルに限らない話だと思うんです。
会社でお仕事されている人でも、「この日はどうしても抜けられない!」ということはあるはずだし、そんな日に体調が悪いことがたまたま重なってしまう……というのも仕方ないですよね。

和田 今はみんなそれぞれ忙しいし、抜けられない仕事を抱えていますよね。そんななかで大切なのは、それぞれがどう折り合いをつけて、うまくやっていくかということだと思うんです。
からだや生理についてもっとみんなで気軽に話し合えるようになれば、「今、体調があまりよくなくてちょっとしんどいんだ」って周りの人に伝えられたり、
「つらかったら休んでいてもいいよ」とフォローし合える……そんな空気感をみんなで作れるような気がします。
https://note.com/f_gokigenlab/n/neecd4c021219
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