プーチン専用「秘密列車」の写真を撮影・投稿してしまったロシア「鉄道オタク」の悲劇
https://news.yahoo.co.jp/articles/085c081689286d8fba1912e487b58772e3dc6d2b

この男性は何年にもわたってプーチンの装甲列車を追跡し、写真を撮影していたが、そのせいでロシアの情報機関である連邦保安局(FSB)に執拗に追い回されるようになり、現在はロシアを離れて亡命生活を送っているという。

鉄道オタクのミハイル・コロトコフ(31)は、2011年に開設した自身のブログ「鉄道ライフ」にプーチンの専用列車の写真を投稿し、その特徴について書いていた。2018年に、プーチンの秘密列車の画像をインターネット上に初めて投稿した鉄道オタクがコロトコフだ。

モスクワ郊外にある町で暮らすコロトコフは、米ワシントン・ポスト紙に対して、「趣味にすっかりハマっていた。とにかく珍しい鉄道の写真を撮りたいという思いで頭がいっぱいで、それがどんな結果を招くのかは考えていなかった」と語った。

だがその後、彼は自分の身に危険が迫っていると感じるようになった。2021年5月、彼が友人と電話をした際の私的な会話を一語一語書き起こした文章が、自分のYouTubeページのコメント欄に投稿されるようになったためだ。

「自分の身の安全が心配になった。その瞬間、自分がこれまでにインターネットに投稿してきたもの全てが、自分にとって不利な材料として使われる可能性があると気づいた」と彼は述べ、自分はFSBに監視されていると確信しているとも語った。「両親に、自分の命が危険にさらされていると話した」

コロトコフは、ロシアが2022年2月にウクライナへの軍事侵攻を開始した1カ月後に、ブログを閉鎖。インターネット上に投稿した鉄道の写真を理由に、テロの罪に問われて刑務所に収監される可能性を恐れてのことだった。そしてプーチンが9月に部分動員令を発令した後に、スリランカへと逃れた。
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvv:1000:512:: EXT was configured