【ベルリン共同】
旧東ドイツ政権を率いた社会主義統一党(共産党)出身の最後の東ドイツ首相だったハンス・モドロウ氏が死去した。95歳だった。
左派党が11日発表した。ドイツメディアによると、脳卒中でベルリンの病院に入院していた。死因など詳細は不明。
1928年にプロイセン(当時、現ポーランド領)で生まれた。
第2次大戦末期に民間人で編成した部隊に入隊した後、ソ連軍の捕虜となり、反ファシズム教育を受けて帰国。
社会主義統一党に入党し、党中央委員会委員などを歴任。
ベルリンの壁崩壊4日後の89年11月13日に東ドイツ首相に就任し、西ドイツと統一を巡る協議を行い、90年4月に退任した。(共同)