大阪府警が2022年に懲戒処分にした警察官は18人だったことが10日、府情報公開条例に基づく開示文書や府警への取材で分かった。
前年の3人から大幅に増えた。訓戒や注意処分の警察官、職員も182人おり、処分者は計200人。
昨年9月に福島署の留置場で容疑者が自殺した問題の処分者18人も含まれる。
府警によると昨年1月、警察署の男性警部補=所属長注意、処分当時(58)=が留置施設の面会室で居眠り中、面会者が被留置者をスマートフォンで写真撮影し、交流サイト(SNS)に投稿する事案が発覚。
本部留置管理課の女性巡査=所属長訓戒、同(34)=は21年から1年間、留置施設にスマホを持ち込み、SNSを閲覧していた。
また警察署勤務の男性巡査長=所属長注意、同(26)=は遺体の写真を撮影し身内に送っていた。「ちゃんと仕事をしていると言いたかった」と釈明しているという。
未公表の懲戒処分は5件でいずれも減給。
このうち本部鑑識課の男性警部補(40)は本部の女性浴場更衣室に小型カメラを設置した。
捜査4課の男性巡査部長(40)は路上で下半身を露出し、関西空港署の男性巡査部長(36)は女性3人の体を触った。
いずれも書類送検され依願退職した。
茨木署の男性巡査部長(35)はデリバリーヘルスで運転手の副業をし、天王寺署の男性巡査長(34)はパチンコ店で他人のICカードを盗んだ。(共同)