申告書を提出するため、大阪法務局に入る女性たち(共同)
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自民党の杉田水脈衆院議員が2016年、フェイスブックに「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」と写真付きで投稿したことを巡り、
この時に民族衣装を着ていて写真を撮られた大阪府に住む在日コリアンの女性3人が10日、人権侵害だとして大阪法務局に申告書を提出した。
投稿内容の差別認定と、杉田氏からの謝罪を求めている。
3人は16年、スイスで開かれた国連女性差別撤廃委員会にチマ・チョゴリを着て出席。
この会合に訪れた杉田氏が後日、「大量の左翼軍団」「品格に問題がある」などと問題の投稿をした。
3人は「在日コリアン女性をおとしめる内容」と批判し、ヘイトスピーチ解消法に抵触する差別投稿だと強調している。
法務局は、3月上旬に相談に応じると返答した。女性の1人は「差別を許さない風潮がようやく広がり、勇気を持って提出できた」と話した。
女性らは7日、法務省で、投稿内容が差別だと認定を求める要請書を斎藤健法相宛てに提出した。
杉田氏は相次ぐ差別発言のため22年12月、総務政務官を更迭された。(共同)