兵庫県尼崎市は性的マイノリティーへの味方「アライ」を表明するステッカーを市内の個人や事業者に配ることを決めた。
阪神間で初の取り組み。希望者に郵送し、身に着けたり、壁に貼ったりすることができる。申し込みは15日から。
アライは同盟や味方を意味する英語「ally」が語源といい、当事者の思いを伝えたり、
嫌がらせを止めたりする立場を表明することで、性的マイノリティーへの社会的な理解が広まる役割が期待される。
ステッカーは製作中で縦6・2センチ、横7・4センチ。虹色のデザインは阪神間7市1町で「パートナーシップ宣誓制度」の協定を結んだ際に作った共通啓発ロゴを使った。
アライの基礎知識などを伝える動画をホームページで公開している。
尼崎市では2021年12月、保健所の幹部が性的マイノリティーの30代男性職員に
公務中のカミングアウトを控えるよう指導していた問題が発覚し、稲村和美前市長はアライの増加に取り組む方針を示していた。
昨年12月に管理職以上向けの研修を実施。研修動画を視聴した865人のうち、2月3日時点で約75・6%が既にアライを表明した。
一部は今後、名札にシール(縦1センチ、横1・5センチ)を貼って業務をするといい、希望者にはステッカーも配る予定という。
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