岩手県田野畑村は8日、金の延べ板120枚(計60キロ)が村に寄付されたと明らかにした。
寄付者の住所や氏名は本人の意向で非公表としているが、「村のために役立ててほしい」と要望されたという。
換金した結果、5億2824万円に上ったといい、全額を財政調整基金に積み立てた。
村の人口は約3000人。5億円余りの現金は、今年度の一般会計当初予算(33億8000万円)の6分の1程度に相当する。
村によると、寄付者が昨年、佐々木靖村長と面会し、寄付を申し出た。
村は今年1月30日に受け取り、東京都内の貴金属店で換金した。
延べ板を目にした工藤光幸総務課長は「高貴な落ち着いた色で、重たかった。厳しい財政状況の中で、ありがたい寄付。村の課題解決のために大切に使いたい」と話している。
岩手県田野畑村に寄付された120枚、約5億円分の金の延べ板(村提供)
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