高知銘菓「ミレービスケット」を製造・販売する野村煎豆加工店(高知市)は、2月中旬に新工場を稼働させ、生産能力を約3割増強する。
国内外での販売が好調で、4年前に新工場を建設したばかりだが、生産が追いつかない状況だという。
ミレーはコインサイズのビスケットで、小麦の香ばしさが残る素朴な味わいが評判。
愛知県のメーカーが作った生地を野村が加工・販売している。70年ほどの歴史があり、高知のソウルフード的な存在だ。
野村は2007年から県外での販売を強化し、中国からの観光客の「爆買い」もあって急激に売り上げが伸びたという。
新型コロナウイルスの感染拡大で訪日客は減ったが、輸出販売は堅調で、通信販売も好調という。
新工場は本社北隣に取得した約1682平方メートルの用地に、鉄骨2階建て(延べ床面積約1308平方メートル)を建設する。
外観には袋から出したミレーをちりばめたデザインを採用。
やなせたかしさんが描いた同社のキャラクター「ミレーちゃん」をあしらった時計(直径1メートル)も据え付ける。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f0b4628a6f764f96e23e1df1f87ee0e900c84a1