中国山東省と遼寧省で2017年に「スパイ活動」をしたなどとして当局に拘束され、
いずれも懲役5年6月の実刑判決を受けた70代の日本人男性2人が刑期満了で出所し、
昨年12月から今月にかけて相次いで帰国したことが21日、日本の外務省関係者への取材で分かった。
同省関係者によると、1人は17年3月に山東省煙台市で捕らえられ、国家機密情報を窃取した罪で服役。
もう1人は17年5月に遼寧省大連市で拘束され、スパイ罪で収監されていた。
中国は14年、反スパイ法を施行。15年以降、少なくとも16人の邦人拘束が判明し、9人が懲役3~15年の実刑判決を受けた。
現在も邦人2人が服役中。日本政府は、中国側に早期の帰国実現を働きかけている。(共同)