大阪府警八尾署の警察官2人による発砲で死亡した石橋健太容疑者(41)=公務執行妨害容疑で現行犯逮捕=が
2022年9月、神戸市須磨区で兵庫県警の警察官を車ではねようとしたとして殺人未遂容疑などで逮捕されていたことが捜査関係者への取材で判明した。
末期がんの治療を理由に釈放されたが、大阪府警がその後に窃盗事件の容疑者として指名手配していた。府警が詳しい経緯を調べている。
府警捜査1課は16日、石橋容疑者の遺体を司法解剖した結果、死因は腹部を撃たれたことに伴う失血死だったと発表した。
3発の銃弾が右脇腹と右上腕部、左膝に命中し、うち2発は体内に残されていたことも明らかになった。
捜査関係者によると、石橋容疑者は22年9月、兵庫県警の警察官に対する殺人未遂容疑などで逮捕されたが、その後に末期がんと確認されたため釈放された。
22年12月には大阪府内などで発生した窃盗事件の容疑者と判明し、府警が手配したという。
今回の事件は13日午後1時20分ごろ、大阪府八尾市内の路上で発生した。
パトカーで巡回中だった八尾署地域課の男性警部補(47)と男性巡査長(26)は、盗難車を運転する石橋容疑者を発見。
石橋容疑者がパトカーに車をぶつけて警告にも応じなかったため、車の運転席側と助手席側からそれぞれ2発ずつ発砲したとされる。
警察官2人は手首の捻挫や脚の打撲などの軽傷を負っており、府警は殺人未遂容疑などでも調べている。
一方、府警によると、盗難車の車内から白色の結晶入り小袋や注射器、十数枚の他人名義のクレジットカードなどを押収した。
結晶が覚醒剤の疑いもあるとみて成分鑑定を進める方針。
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