「鬼面風邪」が江戸の町に蔓延する。人から人に感染する流行り病で、発熱すると鬼のように赤い顔になって死に至るのだ。
いまだ特効薬もなく人々の不安は高まるばかり。本町奉行所もその対応にてんてこまいである。
同心の渡辺小五郎(東山紀之)は疫病改方長官・天野景信(西村まさ彦)のお伴を命じられた。
天野が向かったのは呉服屋の越前屋孫次郎(正名僕蔵)が私財で建てた江戸養生所だ。
越前屋には患者の人数に応じたお助け金が給付される仕組みなのだが……。