フランス大統領府は4日、マクロン大統領がゼレンスキー氏と電話会談し、仏製の「軽戦車」を供与する方針を伝えたと発表した。
複数の仏メディアによると、供与されるのは偵察や歩兵部隊の支援を担う装甲車「AMX―10RC」で、供与の時期や台数は調整する。
仏紙ル・モンド(電子版)は、専門家の話として「接近戦向けの装甲車を(フランスが米欧諸国の中で)初めて提供することになる」と報じた。
米国のバイデン大統領は4日、ブラッドレー歩兵戦闘車のウクライナへの供与を検討していると記者団に明らかにした。
米陸軍が保有しており、歩兵部隊の移動に活用が想定されているという。
フランス陸軍の装甲車「AMX-10RC」
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米軍のブラッドレー歩兵戦闘車
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ドイツのショルツ首相は5日、独製歩兵戦闘車「マルダー」をウクライナに供与する意向を表明した。
ウクライナ軍の訓練も行う。バイデン米大統領との電話会談後の共同声明に盛り込んだ。
米仏が装甲車や歩兵戦闘車をウクライナに供与する方針を示したことを受け、ドイツもこれまでの慎重姿勢を転換した。
時期や台数は公表していない。独誌シュピーゲルは、最大40台となる見通しで、早ければ3月末までに最初の供与が始まると報じた。
ドイツは共同声明で、ウクライナの防空強化に向け、地対空ミサイルシステム「パトリオット」を提供することも表明した。
両首脳はウクライナへの「揺るぎない連帯」も改めて確認した。
ドイツの歩兵戦闘車「マルダー」
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