かほく市は27日、プロ野球・ヤクルトの奥川恭伸投手(21)=同市出身、星稜高OB=を市ふるさと大使に委嘱した。市役所で委嘱状交付式が行われ、奥川投手は「地元の声援ですごく元気になれた。けがを治し、プレーで活躍することが恩返しになる」と来季の活躍を誓った。

 市役所の通路には、地元のスター選手を一目見ようと市民が集まり、奥川投手が来庁すると、写真撮影や拍手で出迎えた。式では、油野和一郎市長が奥川投手に委嘱状や名刺の特大パネルなどを手渡した。

  ●悔しい1年

 奥川投手は今季の登板が右肘の不調で1度だけだったことに触れ、「チームは優勝したが、悔しい1年だった。この悔しさをバネに頑張り、市のいいところをたくさん発信していく」と抱負を述べた。かほく市については「食べ物もおいしく、帰る度に心が落ち着き、いいまちだ」と語った。

 来季の背番号がエース番号といわれる18に変わることについては「ずっと付けたいと思っていた。18を自分の番号にできるぐらいの活躍をしたい」と意気込んだ。

 油野市長は「今季は地元も大変心配した。来季は一つでも多く登板し、活躍してくれることが大使としての役割にもなる」と期待した。市特産品をチームメートやファンに紹介することも求めた。

 同市ふるさと大使の委嘱は、地元出身の歌手氷室一哉さん、タレント宮崎由加さんに続く3人目となる。市は2024年に迎える市制20周年記念イベントで、奥川投手の出演などを検討している。

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