「ごきぶりホイホイ」などの虫ケア用品を手がけるアース製薬(東京)は、
商品開発の礎となった生物たちを弔う「虫供養」を兵庫県赤穂市坂越の妙道寺で営んだ。
40年以上続く年末恒例の行事で、研究部員ら約70人がショウジョウバエなどの「遺影」に手を合わせた。
同社は赤穂に主力工場と研究所を構え、ゴキブリ約100万匹、ハエ・蚊10万匹など、100種類を超える生物を飼育している。
いずれも殺虫剤の効果を試すなど、虫ケア品の開発に欠かせない。
寺の本堂にはマダニや蚊、ゴキブリなどの遺影も飾られ、楠千之(ちゆき)住職の読経に合わせて研究部員たちが次々と焼香に立った。
川口美香子研究部長は「虫にも一つの命がある。今年1年間の感謝の気持ちを込めて全員で手を合わせた」と話した。
https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/202212/0015919540.shtml
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