亡くなる2日前に「膝が痛い」と話す 勾留中の男性の様子が明らかに 「非を認めよ」と訴える父親 

愛知県警岡崎署で12月4日、勾留されていた男性が死亡した問題。警察署員が男性に持病の薬を与えるのを忘れていたことや、男性が亡くなる2日前に「膝が痛い」などと訴えていたことがわかりました。

岡崎警察署で勾留されていた43歳の男性は、亡くなる2日前、保健所の職員と会っていました。男性の父親は職員から、その時の様子を聞いていました。

(死亡した男性の父親)
「膝に傷があって『膝が痛い、痛い』と言っていたと。元気とは言わないけど、ちゃんと生きていたということ」

男性は「膝が痛い」と職員に訴えたということです。留置場で暴れたため保護室に移された男性。壁を膝で蹴ったときにできたとみられるアザがあったといいます。

男性は統合失調症で障害者手帳2級を持っていて、保健所の職員の支援を受けていました。その職員が面会した際、統合失調症の症状が出ていたといいます。

(死亡した男性の父親)
「『わー』ってなっている時と、たまに話せる時があった」

面会ができた5分間、男性はずっと独り言をつぶやいている状態で、時折、会話ができたということです。

男性には糖尿病の持病もありました。統合失調症の薬は処方されていましたが糖尿病の薬は与えられていませんでした。

この理由について、関係する署員が「対応を忘れていた」と警察の調査に答えていたことが警察関係者への取材で新たにわかりました。

男性は自分で服を脱いだため裸の状態で、のべ140時間ほど拘束されていて署員は「長すぎると感じたが、上司からの指示がなかったので、勝手には外すことができなかった」と説明しているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/87fee0e4f0526201e1d96444eb7f494e67b1e668