約4500万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反などの疑いで、漫画、アニメ関連グッズの専門店「アニメイト」のグループ会社「カードラボ」(東京)と、同社前代表の西浦恵一郎氏(47)を東京地検に告発したことが1日、関係者への取材で分かった。
同社は「遊戯王」や「ポケットモンスター」などの人気カードゲームのカードの販売やイベントの企画などを手がけてきた。
関係者によると、西浦氏は知人から高額な値のつく「レアカード」を仕入れたとして、実際には取引のない請求書を作り架空の仕入れ費を計上し、所得を圧縮したとみられる。
2020年1月期、21年1月期、21年10月期の3期で計約1億5300万円の所得を隠し、法人税計約4500万円を脱税した疑いがある。
カードラボは取材に対し、修正申告と納付を済ませたとし、「不祥事を起こし深くおわびする」とコメントした。
また、「西浦氏個人が会社資金を私的に流用することが主たる目的」の行為だったとして、刑事告訴を検討中としている。
西浦氏からは取材に対する回答がなかった。