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鹿児島県・奄美大島で釣られた体長約50センチのウツボが国内初確認の種類だったことが30日分かった。
台湾から流れ着いたとみられ、茶褐色に丸い黒の斑点がタピオカに似ていることから、和名は「タピオカウツボ」と名付けられた。
命名したのは、1月15日に奄美市の大浜海岸でこのウツボを釣り上げた奄美海洋展示館の職員折田大志さん(25)。
「珍しいウツボが釣れた」と交流サイト(SNS)に投稿すると、専門家などから連絡が相次いだ。
反応を寄せた北九州市立自然史・歴史博物館の学芸員、日比野友亮さん(34)が、3列に並ぶ斑点や歯の並び方から「Gymnothorax shaoi(ジムノトラックス・シャオイ)」と確認した。
台湾で見つかり2007年に新種と発表され、台湾東南部沿岸に生息しているという。
日比野さんは「タピオカウツボを含むウナギ目は希少な種が多いので、標本数が増えることで、種の特徴の解明につながれば」と話した。
タピオカウツボの標本は12月10日から来年1月29日まで同博物館に展示される。(共同)