わいせつな目的を隠し、子どもを褒めたり喜ばせたりして手なずける「グルーミング」について、法制審議会(法相の諮問機関)の部会が先月、対応する罪の新設に向けた試案を公表した。
被害は後を絶たず、専門家は法整備を急ぐ必要性を指摘している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b434ed08c417e9576e00933eea1ee37ad7e38b06
各国の状況も踏まえ、法制審の部会が昨年、グルーミングについても議論を本格化。
先月24日には、脅迫やうそ、誘惑などを用いてわいせつ目的で16歳未満に面会を要求した場合に、1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金を科すなどの試案を示した。
今後、答申されれば、刑法改正案が国会に提出される見通し。
グルーミングに詳しい川本瑞紀弁護士は「日本はこれまで野放しの状態で、特にSNSを通じて子どもが危険にさらされてきた。被害抑止の第一歩となる罪の新設を急ぐ必要がある」と話した。