警察庁は16日、人種などの外見を理由に職務質問をする「レイシャル・プロファイリング」について調査し、不適切な言動が2021年に4都府県警で6件あったと明らかにした。
警察官側に差別的な意図はなかったが、相手に不快感を抱かせたとしている。同庁がレイシャル・プロファイリングに関する調査をしたのは初めて。
警察庁によると、6件は「外国人が車を運転しているのは珍しい」「ドレッドヘアの人は薬物を持っていたことがある」との理由で職務質問したほか、外国人と思い込んで在留カードの提示を求めたケースなど。
内訳は警視庁と神奈川県警が2件ずつ、宮城県警と大阪府警が各1件だった。(共同)