(中略)

アイドル振付師で、「Spslash(スプスラッシュ)」プロデューサーの村長氏は「繋がりがなぜダメかというと、
アイドルというビジネスのモデルが、今だったら“お金を払って話せる時間を買う”という、いわゆる特典会
ビジネスで成立しているからというのはある。例えば、チェキやCDを買って握手会に行く、もしくは何分か
話せる。そういう中で、誰か1人と繋がってしまい、一晩中電話をしている。それが表に出た時に、『僕はお金を
払って数分しか話せないのに、この人は無料で一晩中話せるのか』となって、ビジネスモデルを崩壊させてしまう」
と説明。

 繋がりがないかはどの程度確認しているのか。「確認というより、検閲みたいな話になってくる。Spslashは、
メンバー一人ひとりの全SNSアカウントにスタッフが常に入っていて、DMなどを見られるようにしている。全SNS
アカウントは所属時に事務所が管理するという契約に基づいたものになる」。

 その上で、「アイドルグループはイメージが大切なもので、潔白・純粋・処女性みたいなものが大事にされてきた
背景がある。ソロアイドルもいるが、基本的には複数人のグループが一般的だ。自分がバレた時、その他のメンバーや
グループ、もしくは所属事務所のイメージを崩してしまうので、一番のご法度とされている」とした。

一方で、恋愛・結婚に対する業界の対応は変わってきているという。「以前は某有名グループの契約書に『恋愛禁止』
と明記されていたのは有名な話だが、今はもうなくなっているとか。恋愛というのはそもそも人間が持つ基本的人権だ。
ただ、アイドルは夢を売る職業でもあるので、その中で公表しない、匂わせをしない方向になっている」。

 村長氏も、理想としては恋愛を経験してもらいたいという考えを明かした。「アイドルがファンの方と繋がって
しまうよりは、他のところで恋愛してもらった方がむしろいいと思っている。アイドルの振付師もやっているが、
恋愛している女の子はすごくかわいくなる。レッスンをしていても、ある時から急に化粧に気を使ったり、体型を
意識したり。恋愛を経験して男性側の意見も知ってもらう、コミュニケーションを取っている女の子のほうがいい
というのが僕の意見だ」。(『ABEMA Prime』より)

https://news.yahoo.co.jp/articles/43f0d8b4bc8c5493a48bce738cb6631e2c62a59e