「松屋で肉うどん」と聞くと大阪を思い出す。なんばには、早朝から深夜まで営業している「松屋」といううどんスタンドがある…のだが、本日紹介する「松屋の肉うどん」はそちらではない。
牛丼チェーンの「松屋」が関東から九州・沖縄地区(正確には、東京から大分)までの地域、66店舗限定で肉うどんのテスト販売を始めている。
このキャンペーンを知ったのは、近所の松屋の前に貼ってあったポスターの文言に引っかかったからだった。
「肉吸いをベースにした松屋オリジナル出汁」と書いてあったのだが、そもそも大阪で肉吸いが生まれた経緯は「肉うどん、うどん抜きで」という客のリクエストによるもの。
肉うどんがベースで肉吸いが生まれたはずなのに、本末転倒にも見えるキャッチコピーがついている。実に巧妙な仕掛けだ。
肉吸いは吉本新喜劇の俳優だった花紀京さんが二日酔いでなんばのうどん店を訪れ、「肉うどん、うどん抜きで」と注文したことから生まれた。
そのことを知ってか知らずか、肉吸いをベースとした肉うどんを出すという逆転の発想である。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a94708cf1896f48c2c79651bfc5f8298081bfdf1