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都心から電車でおよそ30分、東京メトロ・北綾瀬駅に隣接する足立区立「しょうぶ沼公園」。
5月から6月にかけてはおよそ140品種、8100株のハナショウブが咲き誇り、訪れる人の目を楽しませます。
ところが、公園に喫煙所の設置が検討されていうということです。一体なぜ、設置が検討されているのでしょうか?
公園のベンチには「禁煙」の貼り紙が張り出されているのですが、足立区によりますと、この公園の周辺では、歩きたばこや吸い殻のポイ捨てについての苦情が後を絶たないというのです。
区は公園内に喫煙所を設置することで、受動喫煙やポイ捨ての被害を防ぎたいと説明しています。
足立区地域調整課・会田康之課長:「分散して、あちこちで(たばこを)吸っていた人を1カ所にそれ(喫煙所)を設けることで、街中とか住宅街で吸う人がいなくなると考えている」
住民に話を聞きました。
70代男性:「駅の中、構内は吸えないから、(駅の)外で(たばこを)吸っている。(喫煙所設置は)良いことじゃないのか」
しかし、子どもを持つ母親からは、喫煙所から漏れた煙による受動喫煙を懸念する声が上がっています。
30代母親:「反対です。健康への被害、副流煙というのが、第一に頭の中に思い浮かぶ」
30代母親:「人も集まって、治安が悪くなったら嫌。子どもがいるので、ちょっと心配だ」
設置される喫煙所は密閉式のコンテナ型で、煙が漏れる心配は少ないといいます。
ただ、区内の同じタイプの喫煙所では、喫煙所に入る前にたばこに火をつけたり、ドアを開けたまま喫煙したりする、マナーの悪い利用者が目につくとの声もあります。
区の担当者は、次のように話します。
会田課長:「引き続き皆の意見を聞きながら、丁寧に説明して計画を進めたいと思う」