26日午後1時10分ごろ、岡山市北区大元上町の理髪店にナイフを持った男が押し入った。
岡山県警によると、店内では指定暴力団「池田組」の男性組長が散髪をしており、一緒にいた組員2人が男を取り押さえた。
男性組長や店員にけがはなかったが、組員2人のうち1人が右手の指を切られ、もう1人が催涙スプレーを吹き付けられ、目にけがをした。男も頭などにけがをしたとみられる。
県警は暴力団同士の抗争事件とみて殺人未遂容疑で男を逮捕する方針。
現場はJR大元駅の西約1キロ、商業施設や住宅などが立ち並ぶ地域。白昼の犯行に現場付近は騒然とし、近くの市立大元小は児童を一斉下校させた。子どもを心配して迎えに来た保護者の姿もあった。
池田組を巡っては特定抗争指定暴力団の山口組、神戸山口組の抗争に絡み2016年に同市内のマンションで幹部が射殺されたほか、20年5月には市内の事務所駐車場で幹部が銃撃され重傷を負った。
その後、神戸山口組から離脱を宣言したが、今年5月に市内の関連施設に軽ワゴン車が突っ込むなどした。いずれも山口組系組員が逮捕されている。
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