架空の映画のオーディションに合格したとうそをついて、演技のレッスン契約の勧誘を行ったなどとして、名古屋市の映像制作会社の実質的経営者らが逮捕されました。
警察によりますと、被害者はことし4月からひとりで契約ができるようになった19歳の女性で「19歳は成人だ。親に相談せずにこの場で決断しろ」と契約を迫られていたということです。

逮捕されたのは名古屋市にある映像制作会社の実質的経営者、大橋剛容疑者(57)ら2人です。

警察によりますと、2人はことし5月、架空の映画のオーディションに合格したとうそをついて、
19歳の専門学校生の女性に演技のレッスン契約の勧誘を行ったなどとして、特定商取引法違反の疑いが持たれています。

2人はアルバイトの面接に来た女性にオーディションを受けさせて、合格を通知したうえで
「あなたは未経験なので映画に出演するなら演技のレッスンを受ける必要がある」などと言って、レッスン料25万円の支払いを迫ったということです。

女性は当初「クレジットカードを作ったことがないので親に相談したい」と断りましたが「19歳は成人だ。親に相談せずにこの場で決断しろ」などと2時間以上にわたって契約を迫られ、カード作成の手続きをさせられたということです。

警察は2人が若者を中心に1000人以上を勧誘し、2億円余りを売り上げていたとみて調べています。

警察は認否を明らかにしていません。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221026/k10013871031000.html