[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリアのマールズ国防相は、オーストラリア軍の元パイロットらが中国で訓練役を引き受けているとの報告を軍が調査していると発表した。

声明で、元オーストラリア軍パイロットが、中国で運営されている南アフリカの飛行学校に採用されているという報告の調査を国防省に要請したと発表。「自国に尽くすより、外国から支払われる給料に魅力を感じる人がいると聞けば、私は深い衝撃を受け、動揺するだろう」と述べた。

これに先立ち、英政府は18日、中国が自国の軍を訓練するために、英国軍の現役パイロットや元パイロットを雇うのを阻止するための措置を講じると発表。国家安全保障を理由に法的措置が可能だとした。

BBCは、最大30人の英軍元パイロットが中国人民解放軍の兵士を訓練するために中国に渡航したと報じた。

英国防省はツイッターで、中国での訓練に関与した英国人パイロットは、公務機密法の下で起訴される恐れがあると伝えられているとし、国家安全保障法案によっても起訴される可能性があると投稿した。

南アフリカの飛行学校(TFASA)は、中国で働くオーストラリア人パイロットを雇ったかどうかについてのロイターのコメント要請に応じていない。

https://jp.reuters.com/article/australia-defence-china-idJPKBN2RE0HL