17日午前9時半ごろ、京都市東山区本町15丁目の東福寺で、団体職員男性(30)=同区=の乗用車が、境内にある重要文化財の木造建築「東司(とうす)」に衝突した。
同寺によると、東司は室町時代前期に建てられた禅寺の便所で、現在は使用されていないが現存する東司としては国内最古で最大という。けが人はなかった。
東山署や東福寺によると、車は切り返し中に、東司の出入り口にバックで突っ込み、観音開きの木製扉を破壊して建物内部まで入り込んだ。
男性は、ギアがバックに入った状態で「間違ってアクセルを踏んだ」という趣旨の話をしているという。
同寺資料研究所の石川登志雄所長は「ここまで破壊される事故は初めてだが、人身事故でなくてよかった。紅葉の季節までに復旧したいが、年明けになるのでは」と話していた。
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東福寺の東司の内部(2007年撮影)
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