昨年12月18日に急逝した女優の神田沙也加(享年35)。亡くなる直前、友人歌手にアイドルグループ加入を相談していたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。

沙也加は生前、壮絶な心の葛藤を抱えてきた。母・松田聖子とは長年にわたって“絶縁状態”で、恋人だった俳優のAから受けた度重なる暴言にも苦しんでいたとされる。

 沙也加は昨年11月18日の深夜、旧知のシンガーソングライター・大森靖子(35)に電話をかけ、自らの秘めた想いを伝えた。

「自分は陰の人間だから天真爛漫なアイドルにはなれないけれども、アイドルグループに入ってみたかった。死んでからやるんだったらいまやろうと思って、私と一緒にアイドルやってくれませんか」

 大森はソロ活動のほか、アイドルグループ「ZOC(現METAMUSE)」のプロデューサー兼メンバーとしても活動してきた。ZOCは、少年院上がりやホームレス経験者ら個性溢れる面々が集まった異色のグループ。結成は2018年で、全ての曲を大森が作詞作曲している。昨年2月には日本武道館での単独公演を成功させた。

 そして、アイドルグループへの加入を願った沙也加は、ZOCの代表曲を歌った音源を大森に送った。その歌声を聴き、大森は「すごくカッコいい」と衝撃を受けたという。

 そこから、大森は沙也加と歌うことを視野に入れ、“ある楽曲”を作り始める。沙也加も舞台稽古の合間を縫って、夢に向かって準備を進めていた。だが、その最中、沙也加は宿泊していた札幌市のホテル高層階から転落し、命を落としたのだった。

 一体、なぜ沙也加は大森に相談したのか。そして、なぜアイドルになりたかったのか――。

 詳細は10月13日(木)発売の「週刊文春」で。