走行中にタイヤが脱輪する恐れがあるとして生産と出荷を停止していた、トヨタ自動車初の本格量産の電気自動車(EV)『bZ4X』と、共同開発相手のSUBARU(スバル)へ供給する『ソルテラ』が、ようやく“全治3か月”以上にも及んだ原因調査を終えて、再デビューするという。
トヨタが、不具合の原因が判明したことを明らかにしたもので、きょうの朝日や日経などが「トヨタ、EV販売再開へ」などと取り上げている。
それによると、トヨタは6月下旬にbZ4Xと、スバルに供給するソルテラのリコールを国土交通省に届けていたが、原因究明の調査を終え、車両の設計を一部変更して安全対策にめどをつけたとして、車両を生産する元町工場での稼働を再開したという。
トヨタのbZ4Xは10月26日から販売を再開し、同型の兄弟車を自社ブランドで販売するスバルも10月7日から再び受注を開始するそうだ。
トヨタの説明によると、タイヤを車両に取り付けるボルトの設計などに問題があり、締め付ける力が不足。急旋回や急ブレーキを繰り返すとボルトが緩み、最悪の場合、タイヤが脱落する恐れがあった。
このため、原因調査の結果、安全対策として、新たに設計したボルトに交換するほか、ホイールも部品加工時の品質を改善し、加工方法に改良を加えたものに取り換えるという。
一方で、トヨタはハイブリッドシステムの制御プログラムに不具合があり、走行できなくなる恐れがあるとして、小型車『ヤリス』3万7674台(2019年12月11日~20年9月16日製造)のリコールを国交省に届け出た。
2022年度上半期(4~9月)の国内車名別新車販売台数では、ホンダの軽ワゴン『N-BOX』が、年度上半期としては2年ぶりに首位を奪還したため、前年同期に首位だったヤリスは2位に後退した。
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